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Microsoft 365 Copilotを業務で使いこなす書籍ガイド|日常業務からエージェント作りまで段階順に選ぶ

アカリ・業務活用担当
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Microsoft 365 Copilotを業務で使いこなす書籍ガイド|日常業務からエージェント作りまで段階順に選ぶ

「会社でMicrosoft 365 Copilotのライセンスが配られた。最初の1週間は触ってみたけれど、気づけば使わなくなっていた」。推進担当にとっても現場にとっても、こうした状況は珍しくありません。ChatGPTのような独立したチャットAIと違い、Microsoft 365 CopilotはWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsの中に入り込んでいる道具です。便利な使いどころがアプリごとに散らばっているので、「どのアプリの、どの場面で呼べばいいか」が分からないまま止まりやすいのだと思います。

この記事では、Microsoft 365 Copilotを業務で使いこなすための国内書籍を、段階順に7冊紹介します。Copilotそのものの入門から、Office各アプリでの日常業務、全社展開と業務改善、そしてCopilot Studioで業務エージェントを作るところまでです。あわせて、本では学べない「自社のテナントで何が使えるか」の確認点も、Microsoftの公式ドキュメントに沿って整理します。なお本記事は書籍紹介であり広告を含みます。価格・版・在庫・目次は変わるため、最新は各出版社の公式ページでご確認ください。

本を選ぶ前に: 自分に配られたCopilotはどれか

最初に、本選びでいちばん効く前提を置いておきます。「Copilot」という名前の付いた製品は複数あり、同じ会社の中でも人によって使える機能が違うことがあります。本に書かれた操作が自分の画面で見当たらないとき、原因は本の古さではなく、ライセンスの違いであることも少なくありません。

Microsoft Learnの「Microsoft Copilot とは?」(2026年9月17日更新)では、Copilotの体験を次の3つの区分で説明しています。

区分Word・Excel・PowerPoint・OneNoteの中のCopilot組織のデータ(メール、ファイル、会議など)を使った応答エージェント
Copilot Chat (Basic)使えないファイルのアップロード、Outlook・Teamsで開いている内容、従量課金のエージェント経由で使えるWebデータを使うエージェント。作業データを使うエージェントは従量課金
Microsoft 365 Copilot (Basic)標準アクセス(サービスの混み具合の影響を受け、1日の中で変わりうる)同上同上
Microsoft 365 Copilot (Premium)優先アクセスMicrosoft GraphとWork IQを通じて自動で参照する作業データを使うエージェントを含む

いちばん大きな違いは、右から2列目です。Premium(アドオンライセンス)では、Copilotが自分のメールやファイル、会議の情報を自動で参照して答えます。一方でBasicの2区分では、組織のデータを使いたいときはファイルを自分でアップロードするか、Outlook・Teamsで内容を開いた状態でCopilotを呼ぶ必要があります。同じページには「Microsoft 365アプリのチャットエクスペリエンスは、テナントの構成とライセンスによって異なります」という重要な注記もあります。

Word・ExcelなどOffice各アプリの中での使い方を扱う本は、有償のアドオンライセンスがある前提で書かれているものが目立ちます。会社から配られたのがどの区分なのかを情報システム部門に確認してから本を開くと、「本の手順どおりにいかない」で止まる時間が減ります。

注意

Copilotは名称や区分の変化が速い製品です。Microsoft Learnの「Microsoft Copilot のデータ、プライバシー、セキュリティ」(2026年7月9日更新)の冒頭には、Microsoft 365 Copilotの名前がMicrosoft Copilotに、Microsoft 365 Copilot ChatがMicrosoft Copilot Chatになったこと、移行期間中は一部で旧名称が残ることが書かれています。紹介する本の書名や目次はMicrosoft 365 Copilotなどの旧来の名称で書かれており、メニューの位置や項目名、使えるアプリの範囲も刊行時点のものです。本は「何をしようとしているか」を学ぶために読み、画面の場所は手元で探す読み方をおすすめします。

本の刊行時期と、2026年9月時点の公式ドキュメント

紹介する7冊を刊行順に並べると、次のようになります(日付は版元ドットコムの書店発売日)。

刊行書籍段階
2025年2月13日今すぐ使えるかんたんbiz Microsoft 365 Copilot 効率UPスキル大全(技術評論社)段階2
2025年3月17日Copilot × Microsoft 365 即効活用ガイド(技術評論社)段階2
2025年3月18日はじめてのMicrosoft Copilot Studio入門(技術評論社)段階4
2025年10月22日できるCopilot 改訂2版(インプレス)段階1
2026年1月8日Microsoft 365 Copilot踏み込み活用術(インプレス)段階2
2026年3月27日Microsoft 365 Copilot活用大全(日経BP)段階3
2026年3月27日Copilotエージェントの教科書(日経BP)段階4

一方で、2026年9月時点の公式ドキュメントを読むと、本の記述と名称や区分がそのまま対応しない箇所がいくつか見つかります。

  • 製品名: 前述のとおり、Microsoft 365 CopilotはMicrosoft Copilotに名称が変わったと案内されています
  • ライセンスの区分: 前節のBasicとPremiumの3区分で説明されています。本の「無料版と有料版」「個人向けと法人向け」といった分け方と、そのまま一致するとは限りません
  • モデルの選択: 概要ページには、既定の「Auto」のほか「クイック応答」「深く考える」をモデルセレクターで選べると書かれ、「これらのオプションは、新しいモデルが利用可能になると更新されます」と注記されています
  • Copilot Studio: 概要ページ(2026年8月3日更新)では、作れるものがエージェント、ワークフロー、エージェントフローの3つに整理され、エージェントを動かす「ハーネス」としてGitHub Copilotハーネス、標準ハーネス、Copilotチャットハーネスの3つを選ぶ説明になっています。ハーネスの選択は課金方法にも影響すると書かれています

どの変更がいつ入ったかは、この記事では追い切れていません。手元の画面が本と違うときは、Microsoft Learnの「Microsoft 365 Copilot のリリース ノート」で、自分が使っている機能の更新履歴を確認するのが確実です。

段階1: Copilotとは何かをつかむ入門書

最初の段階のゴールは、「Copilotに何を頼めて、何を頼まないほうがよいか」の感覚をつかむことです。生成AIをほとんど触ったことがない方は、ここから始めると後の本が読みやすくなります。

1. できるCopilot 改訂2版(インプレス)

2025年10月22日刊行、B5変型判176ページ。著者は清水理史さんとできるシリーズ編集部です。インプレスの紹介では、Windows 11に標準搭載のAI「Copilot」の基本から便利な使い方までを扱い、著作権侵害や情報漏洩のリスクといった注意点、プロンプトを設定するコツも紹介していると書かれています。

章立ては、第1章「Copilotとは」、第2章「Copilotを使ってみよう」、第3章「調べものや情報整理に役立てよう」、第4章「文章や資料作成に役立てる」、第5章「創作やアイデア出しに役立てる」、第6章「WordやExcelでAIを活用する」の6章です。紹介文には「Microsoft 365」と組み合わせて、Word、Excel、PowerPointなどで作業を効率化する方法も解説すると書かれています。

先に正直に書いておくと、この本の中心はWindows 11に搭載されたCopilotで、Microsoft 365 Copilotの専門書ではありません。Office各アプリの話は第6章にまとまっており、章立てにOutlookやTeamsの章は見当たりません。そのうえで段階1に置いたのは、「生成AIとは何か」「どう頼めばよいか」「何に気をつけるか」を薄い1冊で押さえられるからです。生成AIそのものに慣れていない方が、段階2の本に入る前の準備運動として読むのに向きます。すでにChatGPTなどを業務で使っている方は、この段階を飛ばして段階2から始めて問題ありません。

できるCopilot 改訂2版(インプレス)

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できるCopilot 改訂2版(インプレス)

著者: 清水理史、できるシリーズ編集部 / 出版社: インプレス / 2025年10月刊 / 176ページ。Windows 11に搭載されたCopilotを中心に、調べもの、文章や資料の作成、アイデア出し、リスク面の注意点、プロンプトのコツを扱う入門書です。WordやExcelでの活用は第6章にまとまっています。Microsoft 365 Copilotを深く使いたい方は段階2の本と組み合わせます。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

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段階2: Word・Excel・Teamsの日常業務に落とし込む本

Copilotの定着でいちばん効くのは、この段階です。「議事録の要約はTeamsで」「表の分析はExcelで」「長いメールスレッドの要点はOutlookで」と、自分の毎日の仕事とCopilotの呼び出し場所を1つずつ結びつけていきます。3冊を紹介しますが、段階2はどれか1冊で十分です。

2. 今すぐ使えるかんたんbiz Microsoft 365 Copilot 効率UPスキル大全(技術評論社)

2025年2月13日刊行、A5判224ページ。PwCコンサルティング合同会社の田村正一さん、西畑祐二さんの監修・著、リンクアップの著です。技術評論社の紹介では、Microsoft 365上で利用できる有償の生成AIサービス「Microsoft 365 Copilot」を仕事に活用するための本と位置づけられ、Officeアプリを起動しなくてもプロンプトで指示できる「Copilot Chat」についても詳しく紹介すると書かれています。

目次は、基本的な使い方、Copilot Chat、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams、そのほかのアプリの8章です。1項目が「会議で出たタスクをリスト化する」「メールの口調や長さを変更する」「作成済みの数式や関数式をチェックする」のようにやりたいこと単位で並んでいるので、困っている作業のページから引けます。第1章に「Microsoft 365 Copilotの制約」の節、第8章にOneDrive、OneNote、Whiteboard、Power Automate、Forms、LoopでのCopilotの節があるのも、全体を見渡すのに役立ちます。

アプリをまたいで、1冊で満遍なく使い方を押さえたい方に向きます。7冊の中でもっとも早い2025年2月の刊行なので、料金プランや導入手順の節は、現行の公式情報と突き合わせて読んでください。

今すぐ使えるかんたんbiz Microsoft 365 Copilot 効率UPスキル大全(技術評論社)

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今すぐ使えるかんたんbiz Microsoft 365 Copilot 効率UPスキル大全(技術評論社)

監修・著: 田村正一、西畑祐二(PwCコンサルティング合同会社) / 著: リンクアップ / 出版社: 技術評論社 / 2025年2月刊 / 224ページ。Copilot Chat、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams、その他のアプリでの使い方を、やりたいこと単位の項目とプロンプト例で整理しています。料金や導入手順は刊行時点の内容です。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

3. Copilot × Microsoft 365 即効活用ガイド(技術評論社)

2025年3月17日刊行、A5判344ページ。著者の増田智明さんは、版元ドットコムの著者紹介によるとプログラマーと執筆業を主な活動とし、『Azure OpenAI Service入門』などの著作がある方です。技術評論社のページでは、Microsoft 365でのCopilotの活用方法を知りたい方に加え、個人プランの「Microsoft Copilot Pro」や法人プランの「Microsoft 365 Copilot」の契約を検討している方も対象読者に挙がっています。

目次は、使い始める前の知識、操作とプロンプトのコツ、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams、OneNote、そして第9章「Microsoft 365内での連携テクニック」の9章です。第1章には「Copilotにデータを入力しても大丈夫?」の節があります。この本で特徴的なのは、目次に「Copilotを使って印刷レイアウトの設定はできない」「Copilotを使ってグラフの種類を変更できない」といった、刊行時点でできなかったことが節の見出しとして並んでいる点です。できないときにCopilotに方法を尋ねて自分で操作する、という逃げ道まで書かれています。第9章では、Word文書を参照してPowerPointの資料を作る、TeamsからOneDriveの文書を検索・要約するといった、アプリをまたぐ使い方を扱います。

「何ができて、何ができないか」を操作しながら確かめたい方、契約前に使い勝手を見極めたい推進担当の方に向きます。「できない」と書かれた操作が現行版でできるようになっている可能性もあるので、そこは手元で試してください。

Copilot × Microsoft 365 即効活用ガイド(技術評論社)

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Copilot × Microsoft 365 即効活用ガイド(技術評論社)

著者: 増田智明 / 出版社: 技術評論社 / 2025年3月刊 / 344ページ。Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams、OneNoteでの使い方と、アプリ間の連携を扱います。刊行時点でCopilotにできなかった操作と、その代わりの進め方が節として明記されているのが特徴です。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

4. Microsoft 365 Copilot踏み込み活用術(できるビジネス)(インプレス)

2026年1月8日刊行、A5判304ページ。著者の太田浩史さんは、インプレスの紹介によると株式会社内田洋行に所属し、2010年に自社のMicrosoft 365(当時はBPOS)導入を担当したことをきっかけに、多くの企業の導入・活用支援を手がけてきたMicrosoft MVPです。インプレスのニュースリリースでは、「機能が多すぎて何から始めればいいか分からない」といった現場の課題に対して、ユーザーが「ちゃんと頼れるようになる」ことを目指す本と紹介されています。

章立ては、第1章「Copilotの基本と導入」、第2章「Copilotチャットの活用」、第3章「Excel・Word・PowerPointでの活用」、第4章「Outlook・Teamsでの活用」、第5章「その他のアプリでの活用」、第6章「エージェントの作成と活用」、第7章「活用の考え方とマインドセット」の7章です。ニュースリリースでは、単なる機能説明ではなくビジネス現場の具体的なシーンに基づいた活用法を集めていること、業務分解やコンテキスト理解といった普遍的な活用スキルを扱うことが特徴に挙げられています。想定読者には、導入されたが具体的な使い方がわからない方、Copilot活用をあきらめかけていた方、DX推進担当者やチームメンバーの教育を担当する方が並んでいます。

まさに「配られたけれど定着しない」状況に向けて書かれた本です。段階2の3冊の中ではもっとも新しく、エージェントの作成にも章を割いているので、段階4への橋渡しにもなります。操作の手順集より、Copilotへの頼り方の考え方を身につけたい方に向きます。

Microsoft 365 Copilot踏み込み活用術 できるビジネス(インプレス)

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Microsoft 365 Copilot踏み込み活用術 できるビジネス(インプレス)

著者: 太田浩史 / 出版社: インプレス / 2026年1月刊 / 304ページ。Copilotチャット、Excel・Word・PowerPoint、Outlook・Teams、その他のアプリでの活用に加え、エージェントの作成と、業務分解などの活用の考え方を扱います。導入後に使い方で迷っている方と、社内教育を担う推進担当向けです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

ヒント

段階2の選び方の目安です。アプリごとの操作を満遍なく押さえたいなら効率UPスキル大全、「できないこと」を含めて確かめながら使いたいなら即効活用ガイド、使い方が定着しない理由から立て直したいなら踏み込み活用術。3冊とも読む必要はありません。自分がいちばん時間を使っているアプリの章を開いて、その日のうちに1つ試すところから始めてください。
「研修で機能を一通り紹介しても、翌月にはあまり使われていない。どの業務から使ってもらえばよいのか、本をどう社内で共有すればよいのかが分かりません」
部署でCopilotの推進役を任された担当者

こうした場合は、「毎週の定例会議の後にTeamsで要約とタスクを出す」のように、部署の決まった仕事1つに使い方を絞ると定着しやすくなります。本も全員に通読してもらうより、みんなが困っている作業のページを1つずつ共有するほうが取り入れやすいはずです。

会議の要約は、Copilotの効果が見えやすい業務の1つです。録音や文字起こしから要約・共有までの手順は、別記事でも扱っています。

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会議・議事録業務でのAI活用|文字起こしから要約・共有までの実務手順

段階3: 全社展開と業務改善まで踏み込む本

個人で手応えが出てきたら、次はチームや部署での使い方をそろえ、定型業務の自動化やエージェントまで視野に入れる段階です。

5. Microsoft 365 Copilot活用大全(日経BP)

2026年3月刊行(版元ドットコムの書店発売日は3月27日)、A5判360ページ。著者はアクセンチュアのCopilot利活用推進チームです。日経BOOKプラスの紹介では、Copilotを「使っているつもり」で終わらせず、本気で業務に生かしたい人のための実践大全とされ、セキュリティにも目配せした内容だと書かれています。

目次は、序章「CopilotからAIエージェントへ―生成AIが変える企業の仕事と組織」に始まり、第2章「Microsoft 365 Copilotの共通知識」、第3章でTeams、第4章でMicrosoft 365 Copilotアプリ、第5章から第8章でWord、Excel、PowerPoint、Outlookを扱います。そのうえで、第9章「ラストワンマイルは自力でできる! Power Automate×Copilot」、第11章「うちの会社にエージェントがやってきた! Copilot Studio」、第12章「ガチでCopilotだけで業務を効率化・高度化してみた!」と、定型業務の自動化とエージェントまで進みます。紹介文では、Power Automateで「定型業務を完全自動化」、Copilot Studioで「自社専用AIエージェントを構築」と書かれています。想定読者には、プログラミングはわからないけど仕事を効率化したい方、前に一度さわってみたけれど思うような効果が出なかった方、チームの生産性を高めたい方が並んでいます。

Office各アプリの使い方からPower Automate、Copilot Studioまでを1冊で見渡せるので、推進担当が「全社でどこまでをCopilotでやるか」の地図を描くのに向きます。一方で、Power AutomateやCopilot Studioはそれぞれ1章ずつなので、エージェントを実際に作り込むなら段階4の専門書と組み合わせます。

Microsoft 365 Copilot活用大全(日経BP)

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Microsoft 365 Copilot活用大全(日経BP)

著者: アクセンチュア Copilot利活用推進チーム / 出版社: 日経BP / 2026年3月刊 / 360ページ。Teams、Word、Excel、PowerPoint、Outlookでの活用に加え、Power Automateによる定型業務の自動化、Copilot Studioによるエージェント構築、Copilotだけで業務を効率化した実践例までを扱います。全社展開の見取り図を描きたい推進担当向けです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

全社展開では、「使われているか」だけでなく「業務がどれだけ変わったか」を測る仕組みも必要になります。効果の測り方は別記事で整理しています。

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生成AIの業務効果をどう測るか|「体感で速くなった」を信用せず、時間・品質・手戻り・定着の4軸で導入前後を比べる

段階4: Copilot Studioで業務エージェントを作る本

段階4は、社内の問い合わせ対応や申請の受付のように、決まった業務をこなすエージェントを自分たちで作る段階です。ここで最初に知っておきたいのは、Microsoftのエージェント作りには「Microsoft 365 Copilotのエージェントビルダー」と「Copilot Studio」の2つの入り口があることです。

Microsoft Learnの使い分けのページ(2026年6月18日更新)は、両者を次のように整理しています。

観点Microsoft 365 Copilot(エージェントビルダー)Copilot Studio
主な作り手インフォメーションワーカー作成者と開発者
使う人の範囲個人または小規模のチーム部署、組織、または外部の顧客
向くエージェント組織の知識を使う軽量なQ&Aマルチステップのワークフローや業務システムとの統合など、統制が必要な複雑なもの
管理主にMicrosoft 365管理センターPower Platform管理センター

同じページには、エージェントビルダーで作ったエージェントを後からCopilot Studioにコピーできること、エージェントビルダーとCopilot Studioの両方がMicrosoft 365 Copilotアドオンライセンスに含まれ、ライセンスがない場合はCopilotクレジットか従量課金で使えることも書かれています。Webの情報だけを使うエージェントであれば、アドオンライセンスがなくてもエージェントビルダーで無料で作れるとも案内されています。まずは自分や小さなチーム向けにエージェントビルダーで試し、部署全体に広げたくなったらCopilot Studioへ、という順番が取れます。

6. はじめてのMicrosoft Copilot Studio入門 ~ローコードではじめる業務AIエージェント(技術評論社)

2025年3月18日刊行、A5判320ページ。著者の倉本栞さんと小金澤蓮さんは、版元ドットコムの著者紹介によるといずれも日本マイクロソフトの方で、Copilot StudioやPower Platformの導入支援、製品開発チームでの利用推進に携わっています。技術評論社の紹介では、Copilot Studioの導入を検討するビジネスユーザーやDX推進担当者、情報システム部門に向けて、基礎から実践的な活用方法までをハンズオン形式で解説する本とされています。

目次は、Copilot Studioの基本(ライセンスを含む)、環境の準備(Microsoft 365の試用テナントの作成、試用ライセンスの用意)、はじめてのエージェント作成、Teamsやサイトへの公開、SharePoint Onlineの文書をナレッジにした社内用エージェント、トピック作成とPower Automate連携、AI Builderによる拡張、Dataverseを使ったナレッジ検索やアダプティブカードでの申請業務、そして第8章「Copilot Studioにおける管理の基本」と続きます。第8章では、テナントレベル、環境レベル、エージェントレベルの管理や、セルフサインアップ試用版のブロック、生成AIを使うエージェントの公開許可といった管理側の設定を扱います。付録のトラブルシューティングには、エージェントを使う人にデータソースへの権限がない場合など、つまずきやすい点がまとめられています。

試用テナントを作るところから手を動かせるので、自社の本番環境に触る前に仕組みを体験したい方に向きます。管理の章があるので、情報システム部門の方が「現場に作らせてよいか」を判断する材料にもなります。ただし刊行は2025年3月で、先に触れたとおり現行の公式ドキュメントではハーネスやワークフローといった説明が加わっています。試用ライセンスの提供条件も含めて、手順は現行の案内と照らし合わせてください。

はじめてのMicrosoft Copilot Studio入門 ~ローコードではじめる業務AIエージェント(技術評論社)

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はじめてのMicrosoft Copilot Studio入門 ~ローコードではじめる業務AIエージェント(技術評論社)

著者: 倉本栞、小金澤蓮 / 出版社: 技術評論社 / 2025年3月刊 / 320ページ。試用テナントの準備から、エージェントの作成と公開、SharePointの文書を使った社内用エージェント、トピック、Power Automate連携、Dataverse、テナント・環境・エージェント単位の管理までをハンズオンで解説します。画面や試用条件は刊行時点のものです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

7. Copilotエージェントの教科書 AIによる業務自動化の大本命(日経BP)

2026年3月刊行(版元ドットコムの書店発売日は3月27日)、A5判384ページ。著者は吉田大貴さん、吉田まみなさんです。版元の紹介では、PoC(概念実証)は成立しても本番運用に乗らない、公開後に問い合わせやエスカレーションが増える、といった課題の原因は多くの場合AIのモデル性能ではなく、設計と運用の前提が不足したまま「会話」だけを先に作ってしまうことにある、という問題意識が示されています。本の目的は機能の網羅ではなく「実装の型」を学ぶことだと書かれています。

全13章で、冷蔵庫や炊飯器を作る架空の家電メーカー「コントソ」の業務を一貫した題材にしています。第2章には「Copilot StudioとMicrosoft 365 Copilotエージェントビルダーの本質的な違い」、第3章には「すべてをエージェント化する必要はない」「どのアプローチを選ぶべきかの判断基準とフレームワーク」の節があり、作る前の判断から入る構成です。その後、ナレッジと検索、トピックによる会話設計、ツールによるシステム連携(認証と権限を含む)、エージェントフローと人の承認の組み込み、Dataverseとコードインタープリター、Computer Use AgentとRPAによるPC操作の自動化、チャネル連携と公開、第13章「モニタリング・ガバナンス・運用自動化」(評価(Evals)の節を含む)へと進みます。版元の紹介によると、各章に解説動画が用意されています。

7冊の中でもっとも厚く、2026年3月に出た新しいCopilot Studioの本です。想定読者は非エンジニアの業務担当者から情報システム部門までとされていますが、内容は設計と運用に重心があるので、段階4の入門書か、エージェントビルダーで小さく試した経験があるほうが読みやすいと思います。「作れた」エージェントを「使われ続ける」ものにしたい推進役と情シスに向きます。

Copilotエージェントの教科書 AIによる業務自動化の大本命(日経BP)

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Copilotエージェントの教科書 AIによる業務自動化の大本命(日経BP)

著者: 吉田大貴、吉田まみな / 出版社: 日経BP / 2026年3月刊 / 384ページ。架空の家電メーカーの業務を題材に、エージェント化するかどうかの判断、ナレッジ、トピック、ツール連携、エージェントフロー、Computer Use AgentとRPA、公開、モニタリングと評価までを「実装の型」として整理します。設計と運用に重心のある本です。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

メモ

エージェントは、ボタンを押せば仕事を代わりに片づけてくれる道具ではありません。何を任せ、どこで人が確認し、失敗したら誰が気づくかを決めてから作るほうが、結果として早く定着します。エージェントに任せてよい仕事の線引きは、別記事でも整理しています。

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本では学べないこと: 自社のテナントで確認すること

本で使い方を覚えることと、社内で安心して使えるようにすることは別の仕事です。ここからは、推進担当や情報システム部門が導入時に確認しておきたい点を、Microsoft Learnの記述に沿って整理します。本の内容より、こちらのほうが自社の状況で答えが変わります。

Copilotは「閲覧できるデータ」を回答に使う

Microsoft Learnの「Microsoft Copilot のデータ、プライバシー、セキュリティ」には、Copilotは個々のユーザーが少なくとも表示アクセス許可を持っている組織データのみを表示すること、そのためSharePointなどのアクセス許可モデルを使って適切なユーザーやグループが適切なコンテンツにアクセスできるようにすることが重要だ、と書かれています。

裏を返すと、本来は見せるつもりのなかったファイルでも、共有設定の上で閲覧できる状態になっていれば、Copilotの回答の材料になりうるということです。「リンクを知っている全員」に共有したままの人事資料や、メンバーを整理していないTeamsのチームがあると、これまで誰も探し当てなかった情報が、Copilotへの何気ない質問で表に出てくる恐れがあります。概要ページでは、Premiumの機能としてSharePoint Advanced Management(過剰共有を減らし、非アクティブなサイトを整理する)や、特定サイトのコンテンツをCopilotの応答に出さないようにする制限付きコンテンツ検出も紹介されています。どこまで使えるかはライセンスによるので、情報システム部門と確認してください。

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プロンプトと応答の扱い

同じページには、Microsoft Graph経由でアクセスされるプロンプト、応答、データは基礎LLMのトレーニングには使用されないこと、プロンプトと応答は利用者のCopilotアクティビティ履歴として保存され、管理者がMicrosoft Purviewで保持ポリシーを設定できることが書かれています。また、生成AIの応答は100%事実であるという保証はなく、他の人に送る前に利用者の判断で確認が必要だとも明記されています。

社内の生成AI利用ルールでは、「Copilotなら何を入力してもよい」と「生成AIは一切禁止」のどちらにも振り切らず、Copilotで扱ってよい情報の範囲と、出力を誰が確認してから使うかを決めておくのが現実的です。

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エージェントの作成と課金の条件

先に触れたとおり、エージェントビルダーとCopilot Studioはアドオンライセンスに含まれ、ライセンスがない場合はCopilotクレジットか従量課金で使うと案内されています(Webの情報だけを使うエージェントは、エージェントビルダーで無料で作れます)。Copilot Studioの概要ページでは、選ぶハーネスによって請求方法が変わるとも書かれています。「現場で自由にエージェントを作ってよいか」「作ったエージェントを部署全体に公開してよいか」「従量課金の上限を誰が見るか」は、本ではなく自社の方針で決めることです。Microsoft 365管理センターとPower Platform管理センターのどちらで何を管理するのかも、使い分けのページで確認できます。

注意

ライセンスの区分、料金、エージェントの課金方式は、この記事の執筆時点(2026年9月)の公式ドキュメントに基づいています。いずれも変更が続いている領域です。契約や社内展開の判断は、その時点のMicrosoft公式の案内と、自社の契約内容で必ず確認してください。

無料で使える公式の教材

書籍と並行して、Microsoftが公開している教材も使えます。概要ページのユーザー向けトレーニングの節では、プロンプトの例を集めたCopilotプロンプトギャラリーや、テナントの準備、管理コントロール、ライセンス、トレーニング資料、オンボーディングのメールテンプレートなどをまとめたCopilotサクセスキットが紹介されています。本は「考え方と使いどころ」、公式教材は「最新の画面と社内展開の素材」と役割を分けると、両方を無駄なく使えます。

Copilotの本を開く前に、社内で確認しておくこと

  • 自分や部署に配られたのがCopilot Chat (Basic)、Microsoft 365 Copilot (Basic)、(Premium)のどれかを確認した
  • Word・Excel・PowerPoint・Teamsのどれで、どの業務にまず使うかを1つ決めた
  • SharePointやTeamsの共有設定で、見せるつもりのないファイルが広く閲覧できる状態になっていないかを情報システム部門と確認した
  • Copilotで扱ってよい情報の範囲と、出力を誰が確認してから使うかを社内ルールで決めた
  • エージェントを誰が作ってよいか、公開範囲と従量課金の管理を誰が担うかを決めた
  • 本の画面や名称は刊行時点のもので、手元と違う前提で読むことをチームで共有した

目的別の選び方早見表

いまの目的最初に読む本次に読む本
生成AIをほとんど触ったことがないできるCopilot 改訂2版効率UPスキル大全
Word・Excel・Teamsなどの使い方を満遍なく知りたい効率UPスキル大全踏み込み活用術
できること・できないことを確かめながら使いたいCopilot × Microsoft 365 即効活用ガイド踏み込み活用術
配られたが定着しない。使い方を立て直したい踏み込み活用術Microsoft 365 Copilot活用大全
全社展開と業務改善の見取り図がほしいMicrosoft 365 Copilot活用大全Copilotエージェントの教科書
Copilot Studioを試用環境で触ってみたいはじめてのMicrosoft Copilot Studio入門Copilotエージェントの教科書
本番運用に耐えるエージェントを設計したいCopilotエージェントの教科書公式ドキュメント(Copilot Studio)

よくある質問

本のとおりにやっても、WordやExcelにCopilotのボタンが出てきません
本の古さより先に、ライセンスの区分を確認してください。Microsoft Learnの概要ページでは、Copilot Chat (Basic)ではWord、Excel、PowerPoint、OneNoteの中のCopilotは使えず、Microsoft 365 Copilot (Basic)は標準アクセス、アドオンのPremiumは優先アクセスと説明されています。また、テナントの構成によっても使える機能が変わると明記されています。区分と設定は情報システム部門に確認するのが確実です。
1冊だけ買うならどれですか
ライセンスを配られたが使い方が定着していない方なら、踏み込み活用術が目的にいちばん近いと思います。アプリごとの操作を満遍なく押さえたいなら効率UPスキル大全、推進担当として全社展開まで見渡したいならMicrosoft 365 Copilot活用大全です。
2025年に出た本は、もう古くて役に立ちませんか
役に立ちます。会議の要約やタスクの抜き出し、メールの下書き、表の分析のように、どの場面でCopilotを呼ぶかという使いどころは版をまたいで持ち越せます。変わりやすいのは、製品名、ライセンスの区分、メニューの位置、使える機能の範囲です。本で使いどころを学び、画面の場所と機能の有無は手元と公式ドキュメントで確認する読み方をおすすめします。
Copilot Studioとエージェントビルダーはどちらから始めればよいですか
Microsoft Learnの使い分けのページでは、自分や小規模なチーム向けに既存のコンテンツを使うエージェントをすばやく作るならエージェントビルダー、部署全体や外部の顧客向け、複数ステップのワークフローや業務システムとの統合が必要ならCopilot Studioと整理されています。エージェントビルダーで作ったものは後からCopilot Studioにコピーできるので、小さく試してから広げる順番が取れます。
Copilotに社内の機密情報を聞かれても大丈夫ですか
Microsoft Learnによると、Copilotは利用者が少なくとも閲覧できる組織データだけを回答に使い、Microsoft Graph経由のプロンプトや応答、データは基礎LLMのトレーニングには使われません。ただし、共有設定が広すぎるファイルは、本来見せたくない人の回答にも使われうるということでもあります。導入前に共有設定を見直し、社内ルールで扱ってよい情報の範囲を決めてください。
ChatGPTの仕事術の本とは何が違いますか
ChatGPTの本は独立したチャットAIへの頼み方が中心ですが、この記事の本は、Word、Excel、Teamsなど普段使っているアプリの中でCopilotを呼ぶ場面を扱います。メールや会議、ファイルといった社内のデータと組み合わせて使えるのがCopilotの特徴なので、アプリごとの使いどころを学ぶ価値があります。プロンプトの基本は共通なので、両方を読むと理解が深まります。

まとめ

Microsoft 365 Copilotの本は、2025年の春にアプリ別の使い方の本がまとまって出たあと、2026年に入って「定着させる」「全社で使う」「エージェントを本番で運用する」といった一段深い本へと広がってきました。どの本を選ぶにしても、先に自分のライセンスの区分を確かめ、本の画面や名称は刊行時点のものだと割り切って読むのが、いちばん迷わない読み方です。

まずは段階2の本から1冊選び、いちばん時間を使っているアプリで1つの業務にだけCopilotを使ってみてください。手応えが出たら段階3で部署全体の使い方をそろえ、決まった業務を任せたくなったら段階4でエージェントを作る。導入を広げる前には、共有設定の見直しと、扱ってよい情報の範囲、エージェントの作成と課金のルールを決めておいてください。Copilot以外の選択肢も含めて社内AIアプリを自分で作りたくなったときは、Difyの書籍ガイドも用意しています。

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出典・参考

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