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LLMとMarpでスライドを作る|Markdownから資料を量産する手順

アカリ業務活用担当
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LLMとMarpでスライドを作る|Markdownから資料を量産する手順

スライド作成は、レイアウトの調整に時間を取られがちな作業です。ここで相性がよいのが、Markdownでスライドを作るMarp(マープ)と、文章を組み立てるのが得意な生成AI(LLM)の組み合わせです。LLMにMarp形式のMarkdownを書かせ、それをMarpでスライドに変換すれば、内容づくりに集中しつつ体裁を自動で整えられます。この記事では、その具体的な手順と、任せきりにしないための注意点をまとめます。

Marpとは

Marpは、Markdownでプレゼンテーションスライドを作成できるオープンソースのツールです。日本発のプロジェクトで、書いたMarkdownをHTML・PDF・PowerPoint(PPTX)といった形式に書き出せます。文章を書くことに集中でき、デザインはテーマとCSSが引き受けてくれるのが特徴です。

使い方の入口としては、VS Codeの拡張機能「Marp for VS Code」が手軽です。編集しながらプレビューでスライドを確認でき、そのまま各形式へエクスポートできます。コマンドラインで一括変換したい場合はMarp CLIもあります。

Marpの基本の記法

Marpの記法はごくシンプルです。要点だけ押さえれば、LLMに指示するときにも役立ちます。

---
marp: true
theme: gaia
paginate: true
---

# タイトルスライド

発表者名 / 日付

---

## 2枚目のスライド

- 箇条書きはそのまま箇条書きに
- 短く、1スライド1メッセージが基本

---

![bg right:40%](/images/sample.png)

## 画像を配置したスライド

右側に背景画像を置いた例です

ポイントは3つです。先頭の---で囲んだ部分(フロントマター)でテーマや全体設定を指定します。スライドの区切りは---(ハイフン3つ)です。テーマはMarpに標準で入っているdefault・gaia・uncoverから選べ、独自のCSSテーマも使えます。画像は![bg ...]の記法で背景として配置できます。

LLMと組み合わせる手順

  1. 1

    伝えたいことを箇条書きで渡す

    まず、スライドで伝えたい要点をLLMに渡します。目的・聞き手・伝えたい結論を添えると、構成の精度が上がります。
  2. 2

    Marp形式で書くよう依頼する

    「Marpの記法(先頭にmarp: trueのフロントマター、スライド区切りは---)でMarkdownを書いて」と明示します。1スライド1メッセージ、箇条書き中心、といった方針も伝えます。
  3. 3

    出力をMarpでプレビューする

    生成されたMarkdownをVS Codeに貼り付け、Marp for VS Codeでプレビューします。スライドの枚数や情報量を目で確認します。
  4. 4

    修正を指示し、体裁を整える

    「3枚目を2枚に分けて」「各スライドの文字を減らして」などと修正を依頼します。テーマの変更や画像の差し込みは、この段階で調整します。
  5. 5

    PDF/PowerPointに書き出す

    仕上がったら、必要な形式にエクスポートします。共有はPDF、さらに手を入れるならPowerPointが便利です。

依頼のときのプロンプトは、役割・制約・出力形式を明示すると安定します。プロンプト設計の基本は別記事でも扱っています。

あわせて読みたい

プロンプト設計の基本|役割・制約・出力形式・例示の4要素で安定させる

LLMへの指示のコツ

最初から完璧なスライドを期待すると、かえって手戻りが増えます。まず粗い構成をLLMに作らせ、プレビューを見ながら削る・分けるを繰り返すほうが速いです。文字を詰め込みがちなので、「1スライドは3行まで」のように制約を与えるとちょうどよくなります。
資料作成が多い企画担当者

うまくいくコツは、一度に完成を求めないことです。構成案を出させ、プレビューで確認し、スライド単位で直す。この往復を前提にすると、レイアウトの微調整に時間を取られずに済みます。図解が必要な箇所は、Marpの画像記法で後から差し込みます。

任せきりにしない

注意

LLMが作ったスライドは、下書きです。数値・固有名詞・引用は、そのまま発表に使う前に必ず裏取りしてください。もっともらしい体裁で誤った情報が入ることがあります。事実確認と、最終的な見た目の調整は人の仕事として残ります。

Marpとの組み合わせが効くのは、あくまで構成と体裁づくりの効率化です。内容の正しさを保証するものではありません。特に社外向けの資料では、事実確認のレビューを省かないでください。

よくある質問

Marpを使うのにプログラミングの知識は必要ですか
必須ではありません。Markdownの基本(見出しや箇条書き)が書ければ始められます。VS Codeの拡張機能を入れれば、プレビューと書き出しも画面操作でできます。
PowerPointに書き出して編集できますか
はい。MarpはPPTX形式への書き出しに対応しています。共有だけならPDF、細かく手を入れたい場合はPowerPointに書き出して調整する使い分けが便利です。
LLMはどのくらい正確にMarpの記法を書けますか
基本的な記法は安定して書けますが、指示が曖昧だと崩れることもあります。フロントマターやスライド区切りのルールを明示し、プレビューで確認して直す前提で使うのが確実です。
デザインは自由に変えられますか
標準テーマ(default/gaia/uncover)から選べるほか、CSSで独自テーマを作れます。社内テンプレートをCSSで用意しておくと、毎回同じ体裁でスライドを量産できます。

まとめ

LLMとMarpでスライドを作る手順

  • 伝えたい要点(目的・聞き手・結論)をLLMに渡した
  • Marpの記法(marp: true・---区切り)で書くよう明示した
  • 生成物をMarpでプレビューし、枚数と情報量を確認した
  • スライド単位で修正を指示し、テーマ・画像を整えた
  • 数値や固有名詞を裏取りしてから、PDF/PowerPointに書き出した

LLMとMarpの組み合わせは、スライド作成の「内容づくり」と「体裁づくり」を切り分けて効率化する方法です。LLMに下書きを任せ、人が事実確認とレイアウトを仕上げる。この分担ができると、資料作成のリズムが安定します。まずは短い社内向け資料で、構成案を作らせるところから試してみてください。会議まわりでの生成AI活用は、別記事でもまとめています。

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出典・参考

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